【イタリア】これだけは知っておきたいヴァルポリチェッラ
2019/05/20
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イタリアは、確認されているだけで2,000種類ものブドウ品種が栽培されていて、その多くはイタリア国外で見かけることはほとんどありません。
こうした品種の多様性により、それらのブドウで作られるワインのスタイルも様々であるため、本日は、イタリアワインの代表格の一つ、ヴァルポリチェッラについてお話しします。
イタリアのワイン産地は幅広いため、「北部」「中部」「南部」と分けて説明されることも多いでしょう。
本日お話しするヴァルポリチェッラは「イタリア北部」の「ヴェネト州」のDOCの一つです。
ヴェネト州はイタリア最大のワイン生産地の一つで、ソアーヴェ(DOC)も生み出しています。
ヴァルポリチェッラはDOCのことで、主要品種はコルヴィーナです。
・果皮が薄い→色は中程度
・低すぎないけれど中程度のタンニン
・高い酸味
のような特徴を持つ品種です。
ヴァルポリチェッラ全域で生産されるブドウを使って作られるワインは、ヴァルポリチェッラDOCとされます。
ヴァルポリチェッラには2つの独自の製法があり、こちらの方が有名かもしれませんね。
本日は、新入荷ワインにちなんで「パッシート製法」をご紹介します。
骨格と風味の凝縮度を強めるためにヴァルポリチェッラのみならず、ヴェネト州全体で広く用いられます。白ワインにも適用可。
まだ酸味が高いうちに早くブドウを摘み、屋内で乾燥させて、糖分も風味もぎゅっと凝縮させます。
ヴァルポリチェッラには2種類のパッシートワイン(屋内乾燥ブドウワイン)があります。
それが本日紹介するアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCGです。
辛口〜オフドライ、そしてフルボディでとてもアルコール度が高いです。
香辛料の香りも強く、わずかな苦味も感じるまさに大人のワインです。
もう一つのパッシートワインはレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCGです。
こちらのワインは発酵が自然に止まってしまうほど非常に甘いブドウを使って作られます。
レチョートは甘口です。
ストロベリーの風味を持ち、アルコール度はこちらも高めです。
甘口ワインになりますので、ご購入の際はお気をつけください(^^)
アマローネは複雑で官能的とも言われており、だからこそディナーのお供に召し上がっていただきたい一本です。
どんな料理に合わせようか、考えるのが楽しくなるワインですので、お料理好きの方へのプレゼントやホームパーティーへの持参ワインとしてもぴったりです。
今週当店に入荷したアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラはこちら↓
◆2013 カンポ・ディ・ジーリ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ(テヌータ・サンアントニオ)
アルコール度は16度と高いにも関わらず口当たりがスムースで、これだけの複雑性に富んだワインにも関わらずお値打ちです。
↓オンラインショップでもご購入頂けます↓
https://onlineshop.yswinegallery.com/shopdetail/000000002597
他にもヴァルポリチェッラはありますので、ぜひ当店に遊びに来てください♪
今週もお読みいただきありがとうございます!