リュシアン・ロゲとマイイ・シャンパーニュ

2019/10/25

●マイイ・シャンパーニュと協同組合

シャンパーニュ地方のモンターニュ・ド・ランスに位置するマイイ・シャンパーニュ村は、シャンパーニュに17あるグラン・クリュの一つで、素晴らしいピノ・ノワールで有名な地域ですが、生産者のほぼ全員がＣＭ(コーペラティヴ・マニピュラン＝協同組合に所属する生産者)で、ほぼ全量が、組合の商品ラインナップとして販売されている、特殊な地域です。

ＣＭでは組合員が栽培したブドウを使用しシャンパーニュが造られます。

ただし、栽培や収穫に介入しない「ネゴシアン」と違い、ＣＭでは収穫を栽培農家と共同して行い、ブドウの成熟分析も組合で事細かに行われます。

気心しれた村の中で協力しあい、競い合いながらワイン造りを行う事が出来るのがＣＭの大きなメリットです。

●リュシアン・ロゲの挑戦

リュシアン・ロゲはこの地で6代に渡ってブドウを栽培してきましたが、自身の手で栽培したブドウで、この素晴らしいグランクリュのテロワールを表現したシャンパーニュを造りたいとの想いから、この地では非常にめずらしいＲＭ(レコルタン・マニピュラン＝自社栽培のワイン生産者)としてシャンパーニュ造りをはじめました。

自身で栽培し、畑の細部まで知り尽くして栽培したブドウですので、そのポテンシャルも存分に引き出す事が出来ます。

●味わいの特徴

分厚い白亜質土壌からのエレガントなミネラル感、北側の斜面であるが故の美しい酸味、繊細な果実味。

ピュアな果実味を失わないよう樽を使用せずステンレスタンクで貯蔵しています。

そこに熟成による香ばしさを付与するため、ドザージュは11ｇ/Ｌほど。