1本のワインの味を様々に楽しむ方法
2018/02/28
と言うと、グラスの中で時間をかけて香りを開かせたり、
何日かかけて1本のボトルを飲んだりが思い浮かびますね。
しかし、他にもあるのをご存知でしょうか?
古いワインを立てて静置しておくと、ボトルの口側と底側で色も味もかなりの差がでるのです。
レストランですと、オリを分離するという意味合いでデカンタ―ジュします。
余り語られる事はありませんが、これには上下の味の差を均一にするという意味合いもあるのです。
しかし、ここはワイン専門店ワイズワインギャラリー。 そんな均一な味わいは求めません。
その上下の差を注ぎ分けて皆さんに1本のワインが見せる表情の多様さを楽しんでいただきます。
これは言うほど簡単な事ではなく、ちょっとでも動かすと混ざってしまうので、注ぎ方だけでなく、栓を抜くまでの長い期間の管理にも万全な気配りが求められます。
写真は1969~79までのブルゴーニュワイン、「ルモワスネ1級畑」の5本です。
- 1979ボーヌPCトゥッサン
- 1978ポマールPCエプノ
- 1976サントネーPCレ・グラヴィエール
- 1973ヴォルネーPCカイユレ
- 1969ヴォーヌ・ロマネPCレ・マルコンソール
これらを5月23日の【ブルゴーニュ古酒飲み比べの会】で抜栓します。
上からしか撮っていないのは、当然のことながらボトルを少しでも動かしたくないからです。
既に何ヶ月も変わらぬ状態で立っていますので、味の差は多少なり出てきているはず。
なかなか味わえない40年ほども経ったワインですが、それ以上にワイズでは味わう事が難しいワインの世界を参加者の皆さんにお届けします。