ジャック・セロスの会(その2)
2018/02/28
(ジャック・セロスの会(その1)の続きです。)
そしてテイスティング!
イニシャル
データではアヴィズ、クラマン、
オジェの特級村の平均樹齢40年のシャルドネのみを使用
木樽醗酵、熟成。ティラージュ後の瓶内熟成は平均で60カ月~72カ月。
実際、香りの質が高く、複雑で厚みがありました。
デゴルジュから1年ちょっとでしたので、まだ酸がほぐれておらず、
まだまだこれからというところでしたね~!
ただ、独特のセロス香は健在!
なんでしょねこの香りは!
洋ナシのような、綿菓子の砂糖の蒸らしたような
魅惑的な個性あふれる香りにはまります。
昨年、キャレル、コート・ファロン、
1998年ミレジメ、1999年ミレジメの時に味わった
2007年デゴルジュの素晴らしいさを考えると、
最低でもあと2,3年の熟成が必要でした。
その時の内容はブログにアップしております。以下からお願い致します。
https://www.yswinegallery.com/blog/2011/04/post-250.html
そしてリュー・ディーシリーズの2種類に入ります。
エクストラ・ブリュット・グラン・クリュ ル・メニル・シュール・オジェ・レ・キャレル
EXTRA-BRUT GRANDE CRU LE MESNIL SUR OGER‘LES CARELLES’
データ的には0,38haの畑は2003年に取得。
クリュッグのクロ・デュ・メニルから西に200m。
畑の取得は2003年。
ドザージュ2g。
瓶熟は84カ月。
キャレルは年間2400~3400本を生産するという。
今後はミニ・ソレラシステムを適用する予定とのこと。
空けた瞬間、ビックリするほど泡がない!
そそいでいる時に本当に参りました。
ただ、液体には力強さと深みがありました。
ワインとしてはやや熟成感もあり、質の高さは感じとることができました。
どうしたんだろう?ご参加頂いた皆さんもきっとそう思われたんだと思います。
なぜ2011年デゴルジュでコルクも至って普通。
いつ泡はいなくなってしまったのでしょうか!?
不思議なシャンパーニュでした。
これも以前飲んだ時は、泡も勢い良く、
凝縮度合いの高いシャンパーニュだったと記憶しています。
エクストラ・ブリュット・グラン・クリュ アンボネィ‘ル・ブール・デュ・クロ’
EXTRA-BRUT GRANDE CRU AMBONNAY‘LE BOUR DU CLOS’
品種ピノ・ノワール80%、シャルドネ20% アンボネイ村、
南向きの丘の中腹に確立された畑。瓶熟72カ月
ル・ブール・デュ・クロは飲むまで、
以前まであったコントラストをイメージしていました。
ピノ・ノワールと思えないくらいのミネラル感と強烈な酸。
噛むようして飲んだ思い出がありました。
実際、ル・ブール・デュ・クロを飲むと、硬いミネラルどころか、
柔らかく、果実味もたっぷりで社交的な印象でした。
そしてシュブスタンス!
酸化的ニュアンスがありながらフレッシュ感もあり、
高密度の押し寄せてくる旨味溢れる味わいでした。
ブリュット シュブスタンス
BRUT SUBSTANCE
「本質」の意。
アヴィズ産のシャルドネをソレラシステムで熟成。
常に5種類のヴィンテージがアッサンブラージュされている。
まずは新樽を含む400Lと228Lの樽で発酵されたワインは、
「1つのキュヴェには1つのスタイル」という考えの
基異なるスタイルのものを組み合わせ、
2年目には4000Lの大樽に、「澱と共に」移される。
そして3年目には4300Lの大樽の中に「澱無し」で入れられる。
この樽から瓶内二次発酵の為に22%抜いて瓶詰めされ、
減った分は大樽から、大樽から減った分は新しい年のワインで補充する。
ヴィンテージの特徴を消し、
テロワールを表現するために用いたアンセルムの表現がシュブスタンス!
やや、酸化的なニュアンスが苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、
エキス分と余韻の長さは凄かった。
貴重価値はあるが、リュー・ディとシュブスタンスを比べてしまうと、
やはりシュブスタンスはより複雑でレベルが高いと思った。
ラタフィア・ド・シャンパーニュ イレテチュヌ・フォア
RATAFIA DE CHAMPAGNE IL ETAIT UNE FOIS
ラタフィアは発酵前のブドウ果汁にアルコールを添加して造られる酒精強化ワイン。
生産量が数百本。
シェリーに着想を得たという。
1995から1999を樽に入れて11年間、
樽内の空気に触れさせながら熟成させた珍品。
残糖度は157g/l ワイン名は「昔々あるところに」の意。
ラタフィアを飲むことで異なった次元の世界に旅立つイメージを表現して作られた。
香り→味わい→余韻という流れにそって酸化的ニュアンスをより強く感じます。
抜栓後はあまり残さない方がよいかもです。
しかし、セロスのシャンパーニュはいつ開催しても新たな発見があります。
次のリューディが出てくるまで、待ち遠しいですね~
いずれまたやりたいな~!!