【セミナー報告】ボルドー・グレートヴィンテージ テイスティングその2
2018/03/05
前回のボルドーのグレートヴィンテージテイスティング の続きです。
1982年の3種類を経て、いよいよ1986年に突入しました。
1980年代の中で、
世紀のヴィンテージに挙げられる1982年の
影に隠れている気もしている1986年ですが、
比べてみるとその深い色合いに驚かされました!
フェノールの量が多く、タンニンも豊富なのでしょう。
非常に若々しく、これからも飲み頃は続きそうです。
④1986年シャトー・モンローズ
トップノートは1982年シャトー・ベイシュヴェルに似た
ハーブ、杉、スパイスなど植物性の清々しい香が支配的でした。
エッジも赤みが強く、タンニンは綺麗に溶け込んでいるものの、
まだ若干の荒さもあり、強さを感じます。
⑤1986年シャトー・タルボー
毎年、メドックにしては優しく親しみやすい仕上がりを
みせているタルボーですが、この年の凝縮感は格別です。
先ほどの植物的な香りに加え、
干し肉や鉄っぽさ、トリュフ系の動物的な香りも
複雑に絡み合う高レベルの仕上がりでした。
さて、いよいよ最後を迎えます。
⑥1986年シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド
全てのレベルが別格でした。
お花や果物のコンポート、
コーヒーやヘーゼルナッツなどのロースト香、
鞣し革、干し肉などの動物的な香りを始め、
次々と現れる複雑に絡まりあった香り、
味わいもタンニンが滑らかに溶け込み、
ブラックベリーのコンポートに様に甘く、
丸く角のない酸味、渋味、苦味といった
味わいの構成が立体的で奥行きがありとても妖艶でした!
テイスティングを終了し、2時間以上経過したのですが、
参加者皆様余韻に浸っていたようで、談笑が続いていたのですが、
この様子を見るたびに、
これまで面識のなかった方達を結びつける
ワインの素晴らしさに改めて感動したのでした。
今後も高級ワインテイスティングイベントを始め、
色々なイベントのご案内、ご報告させえ頂きたいと思います。