シャンパーニュの生産者の個性
2018/03/06
3月も後半になり、暖かくなってきましたね!
シャンパーニュやスパークリングワイン、
すっきりした白ワインが美味しくなってきます。
特に当店ではシャンパーニュが人気で取り分けRMが人気です。
一般的なのはNM(ネゴシアン・マニピュラン)といい、
大手メゾンが葡萄栽培者から購入したブドウを基につくります。
各社とも規模が大きく、
最大手のモエ・エ・シャンドンやヴーヴクリコはこれにあたります。
RM(レコルタン・マニピュラン)は自社畑でとれた葡萄から
醸造、瓶詰めまでを全て行います。
規模は小さく、全生産本数なども30,000本~60,000本位が一般的規模です。
モエ・エ・シャンドン社のプレステージであるドン・ペリニョンが
1ブランドで約70万本も生産しているのを考えると、非常に小規模です。
生産者数もシャンパーニュ地方全土で葡萄栽培専門者も含むと
約25,000軒もあるそうです。
現地に行くと、日本に輸入されていないものも沢山ありますからねぇ~
NMやRMはラベルの一部に記載されていて確認することができます。
RMの人気な理由の一つが生産者の個性です。
例外を除いては農家の方が経営されているので、
所有畑も小さくまとまっていて、
その村の味わいが反映されることが多くみられます。
品種も単一品種の割合が多くみられます。
その年にとれたブドウを使用する割合が多いので
同じ銘柄でもリリースされた年によって味わいに差が出ることもよくあります。
ここに魅力を感じる方が多いようですね☆
もちろん、生産者数の少なさや、味わいの圧倒的な存在感をもった
シャンパーニュなども人気でちょっとブルゴーニュ的な感じが
購買意欲を掻き立てるのかもしれません。
逆にNMはシャンパーニュの全土から買い集めたブドウをブレンドし、
焼き鳥のタレみたいにメゾンの命ともいえる
ベースのワイン(リザーヴワイン)を基に
毎年均一なメゾンの味わいを造り出しているのです。
近年、日本においても700銘柄以上ものシャンパーニュを見かけるようになり、
沢山試飲する機会に恵まれましたが、
RMにはRMの良さ・個性、NMにはNMの良さ・個性があり、
味わいの幅もバリエーションも多くとても魅力を感じます。
熟成期間やドサージュ、デコルジュマンといった
シャンパーニュの独特の工程も味わいに個性を与えていて、
次回はそこにスポットを当てていきたいと思います。