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フィネス創立10周年記念セミナー

      2018/02/28

昨年11月に行われた、
フィネス主宰の3生産者来日記念セミナーをお伝え致します!

ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエのクリストフ・ルーミエ氏
ドメーヌ・メオ・カミュゼのジャン・ニコラ・メオ氏
ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユの
ギョーム・ダンジェルヴィーユ夫妻ら4名が来日されました。

ブルゴーニュ通の方はご存じの超優良インポーターの
フィネス社創立10十周年を記念してのスペシャルイベントです!
自分は幸運にも3日間連続でイベントに携わることができました。
28日試飲&セミナー
29日ワイズワインギャラリー来店
30日スペシャルディナー会
今思い返しても幸せこの上ない3日間でした。

まずは28日のセミナー&試飲会の様子からです!
13時から行われたセミナーで、仕事は休んで万全の態勢で伺いました。
セミナートップはマルキ・ダンジェルヴィーユのギョーム氏からです。

11月29日 031.jpg

ギョーム氏は初来日。
お疲れだとはおもわれましたが、
初来日の影響からか、非常に高いモチベーションを感じました。
実は2007年からここ数年、
マルキ・ダンジェルヴィーユのワインのレベルの高さを感じていて、
本当に美味しく、
個人的には2008年のブルゴーニュ生産者を色々テイスティングした中でも、
ベスト5入るくらいの好みと完成度でした。
ですので2009年も非常に高い期待をしておりました。
マルキ・ダンジェルヴィーユは約200年に渡り
ヴォルネイでワイン作りをおこなっていて、
ドメーヌ名のマルキ・ダンジェルヴィーユ氏(ギョーム氏の祖父)は
INAO(フランス原産地呼称統制協会)創立者の1人であります。
2006年からはビオディナミ栽培を採用。
年25%ずつ面積を広げて、
2009年からは完全ビオディナミとの事でした。
もちろん商業的にビオディナミにしたのではなく、
健康的に美味しいワインを作りたかったとの事。
また「偉大なワインは葡萄の収量を制限した収穫から生まれる」
という理念に基づき一株につき、6房に抑えて
凝縮のある質の高い葡萄を育てています。
2009年は9月10日に収穫を開始。
巷では2009年は非常によいよいと言われていましたが、
実は神経質になったときもあったそう。
ただビオディナミ栽培の影響からか、発育のサイクルがやや短くなり、
熟度も高まったそうです。

11月29日 036.jpg

収穫は全て手摘み。徐梗も100%で発酵。
新樽比率も25%と低めに設定しています。
2009年は収穫、醸造と比較的うまくいった年で、
満足度も高い気がしました。
話しはじめて、時間経過と共にテンションが上がって、
通訳さんとの呼吸が上手く合わずに、
しっかり通訳出来ていなかったのが痛かったですね

続いてメオ・カミュゼのジャン・ニコラ氏です!
さすがは世界中で争奪戦が繰り広げられている売れっ子生産者!
通訳さんにも優しい、間の取り方が絶妙な話し方!
場数を踏んでいるなぁと思わせる、上手な話し方です!
たまたまのカメラ目線?それとも気づいてもらった?

11月28日 001.jpg

ジャン・ニコラ氏もおっしゃっていたのが2009年というミレジムについてでした。
世界中でよいよいと期待が大きかった分、
失敗は出来ないというプレッシャーになったようです。
(それにしては余裕の話し方)
また2009年は全体的にはよかったほうらしいのですが、
収穫前の天候がデリケートで、9月7日はまだ未熟だったが、
9月12日には加熟ぎみになったらしく、
収穫においても熟度を見極めるのに相当神経を遣われたようでした。
また醸造に関しても、熟成段階において、
2009年から2010年にかけて非常に寒く、
セラー温度にも影響があり、最初と最後では味わいがかわり、
これもまた苦労したとの事でした。
ただ、この人のしゃべり方は優雅で、本当に苦労したの(・。・。)?
と思わせるくらいに余裕を感じました。

セミナーのとりはクリストフ・ルーミエ氏です!
マウンテンバイクやウォーキングが趣味というクリストフ氏、
50歳を越えているとは到底思えない、シェイプされた体つきです!
クリストフ氏は2009年を個性的な年と表現。
2008年の冬と年明けて初春までは多雨。
春からは暑く乾燥、夏はやや暑く、一時嵐に見舞われたが、全体的には乾燥。
総括すると乾燥というイメージが強かったそうです。
写真は少しぶれてしまいました。

11月28日 003.jpg

収穫は9月12日から。ジャン・ニコラと同様に
糖度が必要以上にあがらないように急いで収穫したとのこと。
ワインは土壌の力、テロワール、ぶどうのポテンシャルを
最大限発揮できるように、人的介入をなるべく控え、
畑に関しては減薬農法で、花が咲いてからは一切禁止しているとのことでした。
質問タイムがちょっとあり、いよいよ待ちに待った試飲です!

続く・・・

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