第44回Y'sワイン会 ブルゴーニュの銘醸地を巡る会 ブルゴーニュの銘醸地を巡る会 第2回『ニュイ・サン・ジョルジュ《ロベール・シュヴィヨンSP》』が開催されました。
2018/11/28
ブルゴーニュの名醸地を巡るシリーズの第二弾では、ニュイ・サン・ジョルジュの名門ドメーヌである「ロベール・シュヴィヨン」をご紹介します。ロベール・シュヴィヨンはニュイ・サン・ジョルジュ村のお手本とも呼べる生産者。元々はネゴシアンに樽売りしていましたが、前当主のロベールが全て元詰めに変更。現在では二人の息子ドゥニ氏とベルトラン氏が運営しています。シュヴィヨンの特徴は何と言っても畑の多くの樹が高樹齢であることです。平均50~70年。中には樹齢100年を超えるものも!
本日のワインは、こちら
左から
1.2011ブルゴーニュ・ルージュ
2.2011ニュイ・サン・ジョルジュ・1er Cru レ・シェニョ
3.2010ニュイ・サン・ジョルジュ・1er Cru レ・シェニョ
4.2011ニュイ・サン・ジョルジュ・1er Cru レ・カイユ
5.2010ニュイ・サン・ジョルジュ・1er Cru レ・カイユ
6.2011ニュイ・サン・ジョルジュ・1er Cru レ・ヴォークラン
7.2011ニュイ・サン・ジョルジュ・1er Cru レ・サン・ジョルジュ
ニュイ・サン・ジョルジュのお手本とも呼ぶべきドメーヌが、このロベール・シュヴィヨン。レ・サン・ジョルジュ、ヴォークラン、レ・カイユ、ロンシエール、ペリエール、プリュリエ、シェニョ、ブースロと、ニュイの南側と北側のそれぞれに素晴らしい1級クリマを有している。
どれもコート・ド・ニュイきっての重低音が効いたクリマだが、この3つの中ではレ・カイユが一番柔らかみがあり、ヴォークランがもっとも骨太。レ・サン・ジョルジュはその中間的な存在だ。こうした違いも、ロベール・シュヴィヨンのワインを並べて試飲すると一目瞭然に理解が可能となる。
ロベール・シュヴィヨンの赤ワインはいずれもその高い樹齢がもたらす濃密感や緻密さが特徴で、長期熟成のポテンシャルが高い。特級をもたないニュイのスペシャリストのため、これまではさほど顧みられることはなかったが、ここ数年の間に人気は鰻上りとなっている。カルト的な存在になる日も近そうだ。